トップリーグ第7節、サントリーVSパナソニックの大一番。サントリーが後半31分にあげた、この試合最後のトライに要した攻撃回数のことである。
過去2シーズン、トップリーグ・プレーオフと日本選手権、2大大会のファイナルをすべて戦ってきた宿命のライバル対決は、開始早々からタフな戦いになった。
開始4分、サントリーがCTBニコラスのPGで先制すれば、パナがすぐFB田邉淳のPGで追いつき、直後には相手キックオフミスのセンタースクラムから鮮やかなムーブでWTB山田章仁がトライ。山田はこれで、開幕から7試合連続トライ。2003年のNECのグレン・マーシュが記録した「6」を更新する最多記録を達成した。パナソニックが10-3とリード。
しかしこの後、互いにPGを決め合い、7点差で迎えた前半27分、サントリーはSOピシのトライから13-13に追いついてハーフタイム。
後半もパナが先行した。
10分、SOデラーニのグラバーキックを追って山田がインゴールで抑えようとするも、バウンドがタッチへ逃げてトライ成らず。しかし直後の12分には、そのデラーニが右に山田を余らせたままトライ。
20-13と勝ち越すが、17分にはサントリーが小野澤のトップリーグ通算99号トライで同点に追いつき、22分にはSOピシの個人技が冴えわたりS0ピシがトライ。
そして迎えた26分。
珠玉のアタックは、サントリー陣10m線からややサントリー陣深くに入ったあたり、パナソニックのラインアウトで始まった。